アラフォー埼玉民のノート

ブログスタート時36歳の埼玉民(おじさん)の日々のノート

読書:冷血(高村薫)

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高村薫の「冷血」を読みました。

父親の本棚から借りてきました。

全2巻の大著ですが、次へ次へとページが進みました。

レディ・ジョーカー〈上〉などでおなじみの合田警部シリーズです。

主な登場人物は、若干の双極性障害があるものの一応一般社会で生きているパチンコ店員、親に捨てられたも同然で鬱屈し刑務所と娑婆を何度か往復しているような生活を送る新聞配達員、そして、彼らが起こした強盗殺人事件の捜査に当たる合田警部。

社会生活が全くできないわけではないけど、ちょっとした踏み外しから重大犯罪に至る過程がつぶさに描写されていて、物事ってこんな感じで簡単に転がっていくものなのかなぁ、って違和感というか驚きというかちょっとよく分からない感情をいだきました。

合田警部は、警察にいればこんな感じで重大犯罪が起こることを理解していながらも、警察・検察が事件をキレイに物語化するために「動機」を欲することに違和感を覚えて逡巡する。

結局のところ、僕には、この本は難しくてよく分からないのですが、世の不条理がテーマといったところなのでしょうか。

加害者の2人にもその生い立ちには不条理があり、被害者一家は何の関係もない輩に幸せな生活を破壊されるという不条理。

 

冷血(上)

冷血(上)

 
冷血(下)

冷血(下)